FXを使って、相続税・贈与税をナシにする方法

税金のかからないFX運用会社スキームは?」の研究が長く続いておりますので、少々閑話休題です。ソフトな話で。

 

国際税務オタクが集まる海外の会員制電子掲示板で「相続税・贈与税をナシにする方法」というスレッドが立ち、盛り上がったことがあります。お題は、以下の前提でした。

 

Kさんは孫のM君がかわいくて、財産の一部、1億円をあげようと思いました。フツーにあげてしまうと、贈与税が税率55%、控除後で5,100万円ほどを納税しなければなりません。さて、これをどうにかなりませんか?という話でした。

 

最優秀回答は以下のようなものでした。

 

  • Kさんは、オフショアにファンド会社を設立する。
  • Kさんはそのファンド会社で、ファンドAを1億円分買う。
  • M君はその同じファンド会社でファンドBを100万円分買う。

 

ちなみに、この100万円は非課税贈与枠を使って。細かい話ですが。

 

 

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  • ファンド会社は、ま、なんでもいいんですけど、例えばFXで両建てポジションを作る。
  • で、相場が上昇して、ロングは1億円の利益、ショートは1億円の損失となった。

 

レバレッジを掛け、1,000ロットで1円動けば簡単に実現できます。で、両建てですから、トータルの損益はプラスマイナスゼロですね。

 

  • 利益の出ているポジションは、ファンドBとして、M君に。
  • 損失の出ているほうは、Kさんのものに。
  • これで、見事に1億円がKさんからM君に移転されました。

 

KさんもM君も、この取引自体は違法でも何でもありません。相場で損したか得したかだけですので。ただ、オフショアのファンド会社は、現地で法に抵触してしまうかもしれません。マネロンとかで。それを避けるためには、KさんとM君とで、ファンド会社には関係のないところで、ファンドのスワップ契約をしたりすると、ファンド会社は怒られなくて済むかもしれません。ま、このあたりは、デリバティブ取引の世界の仕組みなので、今回は省略させていただきます。

 

ちなみに、M君は個人でファンドを購入していると所得税が4,000万円ほどかかります。ま、贈与税よりは安いですね。M君がオフショアカンパニーを設立していて、その会社でファンドを買っていたら、個人の所得税は発生しません。もちろん、CFCルールやPEルールがありますので、それはそれで別に考えるとして。

 

さらに、Kさんは、自分が経営する日本の会社の子会社としてオフショアカンパニーを設立していて、日本の会社からその子会社に1億円を貸し付け、そのオフショアカンパニーがファンドを購入していて、そしてこの海外ファンドの損失で、1億円が貸し倒れになったということであれば、日本の会社の所得を相殺できるかもしれません。もしそうできると、助かった法人税分が3,500万円として、実質的には、6,500万円分の出費で、1億円を移転できたということでしょうか。

 

さてさて、以上は、海外掲示板でのお話。オフショアカンパニーとデリバティブとを使うといろんなことができそうですね、という、オタクの世界の妄想でした。

 

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